【東京】九谷焼の美の本質に迫る、四窯による展覧会「-九谷の光景-」が開催。

画像左上より時計回り 深香陶窯 浅蔵五十吉 四代目徳田八十吉 真生窯 宮本雅夫 錦山窯三代 吉田美統

本を介してアートと日本文化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案する銀座 蔦屋書店にて、その華麗さと優雅さから世界にもファンの多い九谷焼から、石川県小松市で活動する四窯による展覧会が開催されます。

九谷焼の名産地である小松市は、日本海に面し、豊かな自然に恵まれている一方で、太平洋側と比較すると冬は雨や雪などの降水量が大変多く、日照時間も短くなる地域です。

このような風土の中で制作を行う九谷の作家は、自然と"光"を求め、雨雪を避け、作品に集中して向き合う時間が長くなりました。その時間の中から生み出される作品は、驚くべき密度と表現力を持ち、そこから九谷の特徴である、力強い豊かな絵と鮮やかな色彩が芸術的に表現されるようになったのかもしれません。

今回の展覧会では「輝(色彩の鮮やかさ)」「剛（込められた力強さ）」「深（深淵なる奥行き）」「絢（華やかな文様）」の４つのテーマで作品が制作されます。

「剛（込められた力強さ）」　深香陶窯 　（しんこうとうよう）

「輝(色彩の鮮やかさ)」　四代徳田八十吉　（よんだいとくだやそきち）

「深（深淵なる奥行き）」　真生窯（しんせいがま）

「絢（華やかな文様）」　錦山窯（きんざんがま）

四窯の作家たちがそれぞれに突き詰め、表現する独自の美意識の粋を感じ、日本を代表する美麗な陶磁器である九谷焼の新しい世界をぜひ楽しんでください。