カンナを通した親子のコラボ 高三

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鉋(かんな)の土台となる木の部分、鉋台を作り続けて70年の高三。
木工業がもともと盛んな三条周辺は鉋台もその基幹産業のひとつでした。
しかし最近は、鉋を必要としないプレカット素材が増え、大工も減少。
昔は60軒ほどあった鉋台会社も今では6軒に減ってしまったそうです。

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鉋は台屋と鍛冶屋(刃)と研ぎ屋(研磨)の合作
製品に仕上げるのは台屋の仕事。
溝をつけて刃と土台を微調整するのが、職人の腕の見せ所です。

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鉋は刃と台で構成されるシンプルな道具ですが、
その分、刃と台が接する角度や溝の調子がとても大切で、
一対のつがいのようなもの。
実は刃を取り換えるのは難しいとてもシビアな工具なんです。

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鉋で削った後は表面がつややかに、手ざわりがぐんと滑らかになりました。

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風味が豊かでやはり削りたてが一番。削りながらいい香り
工場見学では鰹節けずりを体験することができました。
鰹節けずりと大工仕事で使う鉋の構造は基本的に同じです。
大工さんや指物師が使う鉋はあまり深く削りすぎないように二枚刃が使われる一方、
かつお節削りは刃が1枚が基本です。
鰹節が小さくなっても手を怪我しないように社長が自ら考案した器具もあります。

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息子が受け継ぐ父の思い
飛騨高山で家具の修行を積んだ息子さんのギャラリーが鉋工場の2階にあります。
「かんなを使った木工クラフトに小学生から親しんでいたので、
今の仕事につながったんでしょうね」とお父さん。

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父が作った道具を使い、息子さんが家具やインテリアを作ります。
作るものは違いますが、
仕事を通した親子のつながりを感じることのできた工場でした。

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【詳細情報】

有限会社高三

電話番号:0256-32-0365
住所:新潟県三条市金子新田1669-20

(text:西村・坂田、photo:西村)

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