【大阪】自然が生み出す豊かな風合い。大阪日本民芸館で特別展「自然布 ー草木で織りなすー」が開催されています!

自然布とは、植物の繊維を用いて織りなされる布のこと。

江戸時代中期に入って、国産の木綿が普及してくる遥か昔、人々は身の回りに自生する木々や草から糸を作り、布を織ってきました。布が登場したのは縄文時代からで、最初は編みによるものだったそう。

次いで、経糸と緯糸を用いた織物が始まり、材料は苧麻や大麻、藤、葛、科、楮などの他、北海道でオヒョウ、沖縄では芭蕉が使われ、和紙が生産されると紙りも糸として利用されました。

樹皮を剥ぐのは大変な力仕事で、これを煮たり叩いたりしながら柔らかくして繊維を取り出し、糸を績んで機を織っていきますが、苧麻や大麻の場合も、その労力は並大抵ではありません。

こうした仕事の多くは女性達によって行われ、少しでも着易い布になるように知恵が絞られました。

藤布(藤) 京都府 1969年以降

地道で厳しい仕事を経て生まれる自然布は、それぞれの植物ならではの風合いが豊かにあらわれ、原始的で力強い魅力を放っています。

今回の特別展では、日本各地の植物繊維を用いて織られた自然布が約七〇点紹介されます。自然の恵みと厳しさがそのままにあらわれた自然布の世界をお楽しみください!

イベント名称  春季特別展「自然布 ー草木で織りなすー」
開催期間 2019年3月2日(土)〜2019年7月15日(月・祝)

10:00 ~ 17:00(入館は16:30まで)

会場  大阪日本民芸館

〒565 -0826 大阪府吹田市千里万博公園10 -5

休館日  水曜日 ※ただし5 月1 日(水)は開館
入館料

一般700円、高大生450円、小中生100円(20名以上は団体割引有)

※大阪日本民芸館ご入館の方は、日本庭園と自然文化園も入園できます。

※自然文化園の入場チケットをお持ちの方は一般450円、高大生350円、小中生50円

WEBサイト  http://www.mingeikan-osaka.or.jp/exhibition/special/

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