大人気の水族館の大掃除体験&楽しさのヒミツを調査してきました! 蒲郡市竹島水族館

面白い顔の魚

こんにちはー!今年もあと残すところわずかとなりました。
みなさん、今年もしゃかいか!をご覧いただきまして誠に有難うございました!

やってきた

ということで、今日は一年の汚れを洗い流すべく、水族館の大掃除にやってきました。

こちらは愛知県蒲郡市にある竹島水族館です。
この慎ましやかな外観からは想像もつきませんが、数々のテレビ番組やインターネットで取り上げられ、最近の水族館業界では注目の施設なんですよ。テレビで見たよーとご存じの方も多いのではないでしょうか。
大掃除はもちろん、竹島水族館が世間の話題になっているのはナゼ?いったいどんな魅力があるのだろう?といった理由を見つけるのも今日のミッションです。

インタビュー風景

今日、案内してくださる竹山勝基さんです。竹山さんはこちらの竹島水族館の職員になって3年目。まだまだトレトレピチピチです!ここから電車で1時間ほどの浜松市出身で、小さい頃から竹島水族館には何度も訪れていましたが、学校を卒業後、竹島水族館へ就職志願。当時は職員採用の枠もなく門前払いされましたが、大好きすぎて何度も訪問、試験と試用期間を経て、見事職員に採用されたのだそうです。
「他の水族館ではなくて、ここでないといけなかったんです!(キリッ)」
なんだか職人や落語家への弟子入りみたいですが、それくらいアツい人なんです。
今日は、どうかお手やらかにお願いします!

説明の風景

今日行われる「年末大掃除!水槽掃除体験会」はたくさんある年間イベントの中でも大人気の企画。毎年数十組の応募があり、選ばれるためには応募の際に「いきごみ」も書かなければなりません。

大掃除スタート

そして、大掃除がスタート!
今日参加するのは親子が2組、仲良し小学生ペア、関西から来た水族館大好きの男性、そして地元水産高校の高校生です。

道具の確認

最初に大掃除のやり方の説明があり、各自担当する水槽を割り当てられます。
みなさん、長靴やウォーターシューズ、そして大掃除用の衣装に着替えていよいよ水槽へ。

裏側

へぇ〜、水族館の裏側ってこんな風になっているんですね。

水槽を覗き込む

「水族館の水槽お掃除」と聞いていたので、デッキブラシでゴシゴシ的なイメージでしたが、一つ一つの水槽は結構小さく、職員の竹山さん含め、3人で入ると動けるスペースは限られてきます。

水槽に入る

しゃかいか!は地元の水産高校の学生さんと同じ組になって、マツカサウオの水槽を担当することになりました。

今日お掃除するのは水槽のガラスと壁面です。
掃除のためにヒタヒタまで水が抜かれています。魚たちがギリギリ泳げるくらい。
普段は職員さんが月に一度、水族館内にある水槽を順番に掃除していきます。
「今日は大掃除体験なので、後日、職員さんがきちんと掃除するのですよね?」と甘ったれた発言をすると「何言ってるんですか?これは本気の大掃除ですよ、キレイになっていないと残業ですよ。魚たちも水量が少ないと負担がかかるので、時間内にやらないと水入れますよ!」と鋭くゲキが飛んできました。本気でやります!

梯子を降りる

ハシゴを降りて、

水槽の中 魚と掃除 お魚がいるまま掃除

お魚たちを踏まないようにそっと足を踏み入れます。お邪魔します。

お掃除外から

ガラスは白いスポンジで磨いていきます。
水槽を見学していると気が付きませんでしたが、結構汚れていて、エサの魚の切れ端がついていたりします。見学通路側から見えないところもすみずみまで磨かねばなりません。
ガラスに傷がつかないように、スポンジに砂をまきこまないように磨く!

高校生

水産高校の学生さんのお掃除はお魚への愛情が感じられます。
彼女は小さい時から竹島水族館にきてて、このお掃除のことも知っていました。水産高校に進学したのは竹島水族館の影響もあるそうですよ。
「ずっとやってみたいと思って今日応募しました!一生懸命がんばります!」

来年もお客さんが魚をよく見えますように、と思いながら磨いていきます。

ガラス磨き

ゴシゴシゴシゴシゴシ!
ガラスは透明になっていくのがわかるので気持ちいいです。
見ている人もキレイになったと思ってくれるといいなぁ、と思いふと水槽の外に目を向けると

たくさんの見学者

たくさんの見学者!

外から見ると 見られる

大掃除のあいだはお魚の代わりに人間が展示物。

ペア

最高の笑顔で手を振るのもこの大掃除の時間では大切なお仕事のひとつなんです。

何してるのかなぁ 笑顔の竹山さん

「見ている人に楽しんでもらえるように、笑顔でテキパキお掃除してくださいねー!」と竹山さん。いうのは簡単、でも実際やってみるとナカナカ難しいです。

高校生上手

続いては、壁面磨き。
展示用で壁面は海の中の岩が再現(擬岩といいます)されているので、デコボコしています。
よって汚れも付着しやすい。

磨き手元

水槽の中の汚れには、油分もあります。これはアジの切り身やイワシなどの魚のエサから出たもの。磨いていくとこの油分で水槽の中の水が白く濁っていきます。
したがって、どこを磨いたかがわかるように白濁しないうちに壁面の底から上へと順に磨いていく必要があります。表面積が大きいのでガラスとは違い大変。そして、キレイになったのかな、ここはさっき磨いたかな、どっちだっけ?と覚えておかないといけません。

下から磨く

集中集中!
お客さんにはお尻を向けて作業をしているので、ときどき愛想をふりまくのも忘れずに!

腰がきつい

おじさんは腰が痛いです。
あと太モモも。

大人3人がかり

こちらの水槽は、職員さん&プロ顔負けの水産高校女子&一応おとなのしゃかいか!編集員と3人がかりなので、早めに終わりそう。他の水槽はどんな感じかな、と視察にいきます。

みんな頑張ってお掃除中!

もう一つの水槽へ

こちらは「サンゴ礁の魚たち」の水槽、豊橋市と西尾市から来られた親子ペア2組が担当しています。僕もお手伝いとして参加。
先ほどの水槽に比べて水温は微妙に高めです。中に入る魚種によって水温が異なるのです。
お母さん磨きながら指示を飛ばしまくる、お子さんたちそれに従って動きまくる!

本気のママたち!
親子ペアのお母さんがた、さすがいつも家事で鍛えられているだけあって、お掃除の手際の良さにはびっくりです。「こっちは完了、次こっちね!」とどんどん進む、てきぱきお掃除!
「おうちの掃除もこれくらい頑張ってね!」とお子さんたちにもゲキが飛ぶ!トバッチリというか、お掃除体験を通した教育も水槽の中で行われています。

サンゴをはめ込む

そして、サンゴをはめ込む!
磨き終わるとサンゴのはめ込み作業が控えております。

サンゴをはめ込む サンゴはめ込み

指定の穴にすでに洗浄済みのサンゴをはめ込んでいきます。

サンゴ指示書

どこにどのサンゴをはめ込むかは番号が割り当てられています。こんなの簡単だーと思ったのですが、水槽の穴の方は水で番号が消えてしまっていたりして見つけるのが大変です。

どこだっけ?

どこだっけ?

がんばれがんばれ

がんばれー

サンゴ迷う

「こっちかも、違う?あれれ」

お子さん

ここではお子さんたちが大活躍です。
消えかけた数字を見つけてパズル感覚でどんどんはめ込む。

完了合計40個近くのサンゴのセッティングが完了。水を注入します!

水槽を脱出

水槽を脱出。

水を注入

注水するときにはバルブは一気には開きません。
掃除中は日頃の温度に比べて低くなっているので、温度の違う水をいきなり注ぐとお魚がびっくりしてしまうためです。適温プラスマイナス3度が魚が耐えることのできる温度。ヒートショックにならないように徐々に水温に慣らしていく必要があります。

白濁

これにて大掃除は完了。
水槽の中の水が白くなっているのは汚れが落ちている証拠です。

撤収 後片付け

撤収。お疲れ様でした!

認定証授与 授与風景

大変だったけど楽しかった水槽の大掃除。最後にみんなに終了証書と記念品ををもらってお掃除体験はおしまい。お掃除初段の認定を受けることができました。

みんな

みんな汚れを落として達成感に満ちた笑顔です。このテンションでおうちのお掃除も頑張るぞっ!

水族館の中

お掃除の後は、館内を見ていくことにします。

水族館っぽい

大人気の秘密その1
圧倒的なコストパフォーマンス!

まず最初の大人気の理由は入館料の安さ。
都心の水族館では、だいたい2,000円くらいが相場で、映画料金くらいの同じくらいの入館料がかかってしまうところを竹島水族館の場合は、なんと!大人500円、子ども200円。竹島水族館で展示されている生物は約500種類なので、大人料金だと生き物一つにつき約1円。牛丼サラダにお新香つきくらいの入館料でさまざまな水族館を楽しめてしまう、公営だから可能なコスパです。
あまりの安さと昭和から時が止まったような外観から、初めて来るお客さんはちょっと戸惑ってしまうこともあるのだそうですよ。

デカイカニ

大人気の秘密その2
超めずらしい海の生物を見ることができます。

竹島水族館のウリの一つは展示されている海の生き物の数の多さ。
建物は小さく水槽数は多くないものの、中に住む種類数は豊富です。なかでも深海生物の展示は100種類以上で、日本一と言われています。

ウツボだらけ

もはやアート作品です!

魚のアパート

お魚のアパートもあります。

竹島水族館にはこのように趣向を凝らした展示がたくさん。
どどーんという迫力はないかもしれませんが、興味を持って見てもらいたいという思いをじんじん感じます。

おもろい魚

マニアックな生物もいますよ。

地元の展示

地元、三河湾や遠州灘で獲れた魚も展示中。

オオグソクムシいっぱい

オオグソクムシ!
オオグソクムシは、ダンゴムシやフナムシの仲間(「等脚類」といいます)で国内で最も大きな種類で、深海や大陸棚に住んでいます。

オオグソクムシの解説板

しかも200体以上。
「大量搬入のためドドドッと約200匹公開」と書いてあります。
大漁だったんですね!けど、お店の大安売りって感じもしなくもない...
このオオグソクムシ、実は竹島水族館が日本で初めて孵化に成功しました。

オオグソクムシの赤ちゃん

「生まれたばかりです!」
オオグソクムシの赤ちゃんもいます。
やはり、赤ちゃんはどんな生き物でも愛らしい!

イズハナトラザメの赤ちゃん

イズハナトラザメの赤ちゃんも。
壁にピタッと張り付いています。
伊豆にいる花模様のトラザメの仲間、だからイズハナトラザメ!
水深100メートル以下に住むサメで、伊豆地方南部の海でしか発見されていない大変めずらしい魚。大きくなると40〜50cmになります。あまり泳ぎ回らないのが特徴なんですって。

カピバラ

カピバラもいてます。大人気!

お尻カピバラ ベビーカピバラ

最近ベビーカピバラが誕生したそうです。(写真は竹島水族館さんから提供)
もうすぐお披露目!

さわりんプール

竹島水族館の大人気の秘密その3
深海生物さわれる

竹島水族館の「さわりんプール」でお触りできるのは…

さわりんプールヒキ

デカッ!タカアシガニ
プールをのしのし歩くタカアシガニのに触れることができます。
脚を持つと折れちゃうので注意!

サメの背中触る

ナヌカサメ、怖っ!
なんとサメにタッチすることもできます。背中はザラザラさめ肌で固いけどお腹はプニプニ。お父さんのお腹を思い出します。おっかなびっくりでツンツン。

体験型の水族館は最近増えてきましたが、竹島水族館のタッチプールはすごく距離が近くて「さわってさわって感」が強い。小さいお子さんでも誰でも気軽に触ることができます。あんまり調子に乗っていると噛みつく生物もいますけど、まあそれも経験、いい思い出になります。ちゃんと注意書きもあるしオッケー!

この「さわりんプール」が竹島水族館のV字回復の起爆剤になりました。
このタッチプールは同じ場所にあった水槽の老朽化をきっかけにリニューアルされることが決まったのですが、「生き物に触れることのできる施設が欲しい」という声を受け、タッチプールの製作が始まりました。
「徹底的にお客さん目線のタッチプールを作るぞ!」というコンセプトで始まったこのプール、設計時には飼育員みんなの思いが強すぎて意見がまとまらない、本当にやりたいことを実現すると予算が全然足りない、設計が決まった後も「擬岩が多すぎてカニがのぼっちゃうじゃないか」など幾度かかやり直して業者さんに平謝り、そして完成。いよいよ搬入の日には大きすぎて入り口から入らない!とトラブルもプールを半分に切って搬入という荒技でなんとか切り抜ける、などなどさまざまな苦労を経てさわりんプールが登場しました。
膨大な予算をかけたので、「この新しい展示施設を竹島水族館復活の起爆剤にしよう」そして、きちんと責任を持つために目標を掲げることに。
1991年に年間入場者数最高記録29万人を達成した竹島水族館も、さわりんプールのリニューアルプロジェクトがはじまった2005年には入場者数が12万人まで落ち込んでしまっていましたが「16万人にできなかったら、飼育員全員坊主!」(水族館業界では「竹島水族館の丸坊主公約」として有名!)というハードな目標を設定。そして、他の水族館ではなかなかできない深海生物に触れられる、とあって大人気のコーナーになり、見事目標を上回る21万人の入場者数を達成。飼育員のみなさんも丸坊主にならずに済みました。

さわりんプール

このさわりんプールをつくったことをきっかけとして竹島水族館のみなさんが気づいたのが「楽しんで見てくれるお客さんがいてこその水族館。どのようにして楽しませるか、を海の生き物のプロである自分たちが知恵を出して考える」ということ。
これを境に竹島水族館の、お客さん目線で創意工夫すれば小さくても貧乏でも楽しんでもらえる、というスタイルができあがっていくことになります。

なんだかこちらの水族館はとても賑やかなんです。
お隣のプールではギャルがキャッキャ!いいながら餌やりしています。館内ではあちらこちらで、ワー、キャー、ギャ〜と楽しげな声が聞こえてきます。
大きな水族館で大人気のコーナーなんかだと列に並ばないといけなくてお子さんは喜んでいるけど、お父さんお母さんがたは疲れて魚の目になってる、ということが見受けられますが、ここは回り方も楽しみ方もとっても自由。逆にパパママの方がはしゃいでる親子づれもたくさんいました。

ウツボズ

大人気の秘密その4
変な手書きカンバン

おもろい解説板

ウツボ軍団にはキモチワルサの感謝状。
もちろん普通にお魚たちの生息地などの説明が書いてあるのですが、こういった独特の表現の手書きカンバンが竹島水族館の面白さのひとつです。

ゼブラキャット 履歴書

暴れん坊のゼブラキャットは、履歴書風に紹介されています。

PPAP

流行りも取り入れつつ。

だめだー、解説板を見るのがメインになってきた。
中の生き物も見ないとね。

日本一解説板が読まれる水族館なりました。
竹山さんによると、これら独特な解説板は職員さんが思いついた時に書いているのだとか。
だから、紹介の切り口、見せ方ともフォーマットになっていなくて、よく言うと自由!悪く言うとバラバラ。だから、楽しいキモチになります。
以前は竹島水族館でも、生物学的なことが細かく書かれた解説が展示されていましたが、「本当に読まれているのか?」という疑問が沸き起こり、コスト的な理由もあり、手書きで書いてみよう!ということでやってみると評判がいい!早く書けるし、安い楽しいという理由で即採用、館内全体に展開することにしました。
上司による校正も一切なく、飼育員が好きなように好きなことを書いてお客さんに魅力を伝えるというスタイルで続けられていて、紹介の切り口、見せ方とも決め事なし、よく言うと自由!悪く言うとバラバラ。だから、見てて楽しいキモチになります。
この手書きカンバンは、話題になり「日本一解説板が読まれる水族館」と紹介してもらえるまでになりました。

自由だけどキビシイ「単独飼育制」と「おこづかい制」が竹島水族館の楽しさを支えています。
複数の飼育員が共同で生物を世話するチーム制飼育体制に対して、規模も小さく飼育員の数も限られていつ竹島水族館の場合は、グループ分けされた多くの水槽を一人の飼育員が担当する「単独担当制」を採用しています。
たとえば、海水魚の担当の飼育員は、20以上の水槽&数千匹の生物の世話をしなければなりません。まさにそれが狙いなのだそうですが、一人一人の責任感が要求され逃げることができない。
自分の担当する水槽の前にたくさんのお客さんが立ち止まって見てくれることもあれば、もちろんそうでないことも。別の担当者の水槽の方が賑わっている場合は、ちょっとさびしい気持ちにもなるそうですが、そこで奮起し次の展示に工夫を凝らす、それをみた別の飼育員もまたやる気を起こして工夫を凝らす、という切磋琢磨する仕組みが単独飼育制の良いところです。
さらに「おこづかい制」という予算配分の仕組みもあり、自分の担当する水槽にかける予算は、新人でもベテランでも全くの自己裁量。繁忙期に向けて新魚を購入する人、12ヶ月均等にお金のやりくりをする人などその飼育員の方針によって、一年間の展示にかかる予算が決められていきます。これも重い責任が伴いますが、その人の創意工夫とやる気次第で毎年どんどん展示の技術が向上していく、という好循環を生み出す理由の一つです。

さんちゃん

展示も体験も、解説板も楽しいのですが、竹島水族館のもう一つの魅力は職員さん。
今日の大掃除体験を指揮していた三田さん。
この三田さん、変わったお魚を実際に調理して食べてみるのが特技で、人呼んで「グルメハンターさんちゃん」。
こちらの「グルメハンターさんちゃんの珍生物試食記録」というブログ、とても楽しいのでみなさんもぜひご覧ください。

ウチワフグ解剖 ウチワフグのお刺身

ウチワフグは皮をむいて、お刺身にして食べたのだそうです(自己責任)。
「切り身を舌の上にしばらく乗せて、痺れたりピリピリしなかったら...たぶん大丈夫。」というアドバイスをもらって食べてみたのですが、あんまり味はなく(さんちゃんは味付けせずに食べるのが基本姿勢)、食用としてはNGでした。

ゴカクホシヒトデ

ヒトデの調理にも挑戦。
毎年冬になるとご近所の漁師さんから搬入される「冬季深海常連生物」なのだとか。
味付け無しでパクリッと口にしてみましたが、苦くて、ようするにマズくて二口で断念。
ヒトデは無理!とさんちゃん。

「魚種でこれが美味しいっていうのはなくて、味はだいたい油のノリ具合で決まってきます。お刺身か焼くか、いたって基本的な調理方法です。
水族館の魚を食べてみる、といっても水槽に展示してあるのをヒョイと持って帰って調理するのではなく、竹島水族館では地元の漁師さんに『この種類の魚が欲しい』とお願いしたり、『珍しいのが獲れたよ』と漁師さんが持ってきてくれることがあるのですが、その時に余ったものをいただいて調理してみるんです」

地元の人たちからの搬入

近くの漁師さんが「めずらしい魚獲れたよー」とお魚を持ってきてくれることもあります。
竹島水族館が展示する生物を頻繁に入れ替えることができるのも、この漁師さんたちの協力があってこそです。

水槽の中 おもろい解説板1

実はお掃除の時も見て回っている時も思っていたことを告白すると、アジやマグロ?といったお家のテーブルにいる魚種を見ているとお腹が空いてしましました。
「これどんな味かな」とか「お店でいくらくらいで売ってるんだろう」とか水族館では考えてはいけないのかも、と思ってこれまで書きませんでしたが、やはりみんな思っているんですね。

水族館というとなんだか勉強する場所で、神聖でアカデミックなお勉強しにくるところ、という先入観を持っていました。
親に連れて行ってもらったり、学校の遠足でいった水族館では「泳いでるあのアジの塩焼きのコツ」とか「このカニは脚よりミソの方が〜」といった話題は出ませんでした。
あんまり大声でいうのもダメなのでしょうが、こういった視点を無意識に封印しておりました。水族館という場所だから。
さんちゃんのお話を聞いたり水族館の楽しい展示を見てみて、ウィットに富む楽しげな解説板を描けるのは、海の生物に対する職員のみなさんの自然な姿勢がなせることなのかもしれないな、と思いました。

アシカショー

アシカショーがはじまるよ、というアナウンスがあり一同アシカプールへ。
ショーを演じるのは、アシカの仲間「オタリア」という種類の「ラブちゃん」です。
このラブちゃん、気分屋さんでトレーナーと息が合わない時があったり、繁殖期(真夏)などにも影響され、プールに入ったっきり出てこなかったり会場を暴れまくるなどのショーにならないこともしばしば。そんな時にはトレーナーがお客さんにひたすら頭を下げてお詫びする「謝罪ショー」に変更されます。竹島水族館のマニアな常連さんはこの謝罪ショーを目当てに見に来る方も入るくらいで、謝罪ショーの後の方がアシカのグッズが売れる傾向にあるそうですよ!

アシカショー大人気

大人気!

アシカショーの館長

この日はラブちゃんのご機嫌もよく謝罪ショーにはならないようです。よかった(見たかったけど!)。
トレーナーのお兄さんのテンションは普通かちょっと低めで、ぶっきら棒なくらいなのですが、なんだかトークがとっても楽しい。
ぜひ、一度ご覧いただきたいです。

館長さんと

実はアシカショーのこのお兄さんこそが、竹島水族館館長の小林さん。先ほどは楽しいショーを有難うございました。
そして、テンション低いとか書いてすいません。でも楽しかったです。

インタビュー風景

小林さんは竹島水族館の館長に就任して3年目の35歳。「小さくて汚くて貧乏な水族館、だけどなんだか楽しい!」と話題になり、ちょうどさまざまなメディアに取り上げられた時期に前の館長からバトンを渡されました。
館内の案内板にも「館内をブラブラしているので見かけたら声かけてあげて」などとイジられたりもしていますが、竹島水族館でV字回復を実体験した小林さんを中心にスタッフみんながまとまっています。
近くの学校に講演に行ったり、大人向けのセミナーでお話しすることも。水族館の外でも実は大忙しなんです。

竹山さんありがとう

行ってみれば一目瞭然なのですが、竹島水族館の魅力、ちょっとだけ伝わったでしょうか?
メディアで「小さい、汚い、貧乏な」水族館としてちょっと珍スポット的な扱いで紹介されていますが、実際に行くとその魅力はすぐにわかります。この水族館に来たお客さんたちの目が大人も子供もみんなキラキラしているのがその証拠。

来てもらう人になんとか楽しんでもらいたい、魚のことを愛してもらいたい、という職員のみなさんの思いがいっぱい詰まった竹島水族館、また、行ってみたいと思います。

竹島水族館の本

一部のエピソードはこちらの本「竹島水族館の本」を参考にさせていただきました。
お魚や海の生物のことはもちろん、竹島水族館のウラ話も掲載されていてとっても楽しい本!
Amazon年間ランキング大賞、水族館書籍部門1位を狙っているのだとか。

水槽を大掃除して、竹島水族館の大人気のナゾも解けてスッキリしました!!
今年一年間、しゃかいか!を有難うございました。

また来年もどうぞ、よろしくお願いいたします!

【詳細情報】

蒲郡市竹島水族館

電話番号:0533-68-2059
住所:愛知県蒲郡市竹島町1-6
URL: http://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui/

(text:西村、photo:市岡 ※一部の写真は竹島水族館さん提供)

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