Design Week Kyoto ゐゑ 2016(デザインウィーク京都)に行ってきた(1日目)

MTRL KYOTO一週間限定、「京都のクリエイティブの現場」を大開放。
敷居を越える一週間
京都市内の様々な工房・スタジオ・オフィス・アトリエなどが開放されるイベント「Design Week Kyoto ゐゑ 2016」にやってきました。京都の本格的な観光シーズンの少し手前、2月21~28日に開催。「一週間限定、「京都のクリエイティブの現場」を大開放。敷居を越える一週間」をテーマに、市内の100以上ものクリエイター、企業が参加しています。

1,200年以上の歴史を持つ京都には、観光資源としてだけではなく、多彩な産業や手仕事がいっぱい。ヒトモノコトが集積しています。
しかし、今回のような市内全域をカバーする本格的な取り組みは今回が初めて。

どれだけ回ることができるか?それでは早速行ってみましょう!

東山堂記念すべき見学1箇所めは、武道のお店「東山堂聖護院店」。
東山堂は剣道や居合、合気道など武道具の製造・販売をしています。
おとなりには剣道、柔道、なぎなたの競技場、相撲場、弓道場まである武道センターがお隣にあり、剣道や刀剣の道具屋さんたちが軒を連ねる、まさに武道ストリートの中にあります。

防具展示お店の中には、剣道の防具をはじめ竹刀などが展示(お店なのでもちろん売っています)されています。最近は海外のお客さんが増えてきたそうで、外国人の方が喜んでくれそうなデザイン化された胴や装飾がかっこいい面などが目を引きました。

日本刀の展示日本刀もある。こちらは居合用です。
店内には刀の製法を開設した動画が流れていて、最初からおしまいまで全部見させてもらいました。刀匠が鋼を鍛錬したり、研ぎの様子を丁寧に解説。

甲冑甲冑が展示されている。こんにちは、と頭を下げたくなります。

ちょっとした小物武将のフィギュアや家紋の小物など楽しいお土産向けアイテムもおいてあります。

記念ショット東山堂はアーティストとのコラボイベントを開催し、「道」を表現することを、ものづくりを通して追求。日本古来の武道という伝統にデザインという刺激を加え、革新を追及した作品を作り続け、多くの武道家の支持を受け続けています。
甲冑がでんっ!と腰掛けていて迫力満点なディスプレイや気高く陳列された刀剣など工夫が凝らされていた東山堂を見て、Design Week一軒目から京都の過去とこれからを注入することができました。

Kyoto Brewing次はビールの試飲イベントへ
続いては、Kyoto Brewing(京都醸造株式会社)を訪問。今日はビール工場併設のスペースで試飲ができるということで、まだ午前の早い時間に訪問。京都でビール、あんまり聞いたことがないのですが、おいしそう。
お邪魔します!

Kyoto Brewingは、日本のビールに物足りなさを感じたカナダ、アメリカ、ウエールズ出身の3人の外国人が始めたビール工場。京都に醸造所を作った理由は、京都の質や味へのポリシーの強さ。そして、一千年以上の伝統を持ちながら、新しさや外のものも受け入れることのできる、寛容性、器の大きさが外国人である自分たちのビールづくりに最適な場所だと考えたからだそうです。

Kyoto Brewing記念ショットが、しかし!時間を間違えた
試飲は13時からということで、今回は残念ながら、記念写真のみでパス。早く来すぎてすいませんでした!とてもくやしいですが、また、リベンジしたいと思います。

京都とビールと外国人。一見あれっ?と思う組み合わせですが、実際に現場に来てみると違和感なく心地いい空間。一見さんやヨソ者には厳しいイメージのある京都のお土地柄ですが「気軽に入っとくんなはれ、ようお越しやす」というおおらかな京都を感じることができました。
クリスさん、準備中なのに有難うございました!

こういう時もある、でもビール飲みたかったわ絶対今度飲みにくるわ、と思いつつ、てくてく歩く。角を曲がり別の通りになるととおッ!と思うことがあったり、同じ通りでも町家の横に近代的な建物街、その隣にまた雰囲気のあるお店、というように通りの表情が細かく変わっていくので、
京都は歩いて移動するのが楽しいです。

AHAM町屋のオープンハウスへお邪魔します!
こちらは町家の復元プロジェクト「AHAM」のオープンハウスの現場です。

工事中今まさに工事中。
こちらの改装のテーマは、昭和初期に建築された町家を大工さん、左官屋さんとチームになって進め、宿としてリユースするために出来る限りオリジナルの状態に復元することが目的。

見上げる視線を上に上げると、

立派なはり立派なハリや柱をみることができます。
京都の町家は、大学の調査によると一割程度が空き家で、住んでいる人も高齢者が多く、今は相続税やきちんと住むためにの改修費といった、次の世代にどう受け継いでいくかが重要な課題です。しかし、このAHAMのように宿泊施設としての再利用に向けて、建物の修繕・復元を進めていく取り組みも増えつつあり、「残したい」という現在の居住者の思いをかなえるべくなんとか奮闘中!
住んできた人個人の問題としてではなく、行政や町づくりや建築のプロたちが力を合わせて解決していこうと努力を重ねています。

MTRL_Kyoto入り口次も五条の和風な建物にやってきました。お邪魔しますーと中へ入ると、

MTRL KYOTOクリエーティブな空間!
ここMTRL KYOTO(マテリアル京都)は、お仕事や打ち合わせができセカンドオフィス・ワーキングスペースとしてつかったり、イベントに使うことができます。

集中できる集中できる。

カウンターカウンターにチケットを渡すと、

コーヒーおいしいコーヒーで一息いれることもできますよ。

西陣織西陣織の生地をつかった柱や、

基盤基盤をモチーフにしたタペストリーなど、内装にも凝ってます。職人とものづくりの町、京都の意匠が使われた気持ちいスペース。

階段お尻向けてすいません。後ろを振り返ると...

シャンデリアシャンデリア。
住居、商家、新聞社として使われてきたこの建物は、心地よく活発でプロダクティブな空間「MTRL KYOTO」として生まれ変わりました。このシャンデリアも新聞社当時に使われていたものをそのまま使われ続けています。

和室2階では和室で打ち合わせができます。

なんだこれはなんだこれは?
MTRL KYOTOはただのワークスペースではありません。じっくりと腰を据えたデスクワークや打ち合わせなどのお仕事はもちろん、新しいアイデア出しやチームでのブレストなど発想を促すための空間。さらに、MTRL(マテリアル)という名の通り、試作品を創作することのできる設備も充実。クリエイティブワークが促進できる場として機能しています。

3Dプリンタ3Dプリンタや、

道具工具もある。

2階のスペースMTRL KYOTOは、伝統的なものづくりのまち京都で、クリエイターとさまざまなマテリアルが出会う場を提供。業界や国籍を超えた人たちが集い、ワクワクするアイデアの具現化、モノ生み出す拠点として、これから大切な役割を担っていくことになりそうです。

京町家で感じる、和紙、利き酒、お茶会のインスタレーション
TuTuMu Exhibition With 和紙来歩

和紙の展示続いては、京町家で体験するアートの世界。TuTuMu Exhibition With 和紙来歩にやってきました。

和紙のたまご和紙の箱

加藤さんこのインスタレーションを企画した和紙プロデューサーの加藤さんです。和紙来歩(わしらいふ)という会社で美濃、土佐、石州など全国の和紙を用いた襖、衝立などの表具、インテリアのプロダクトや住宅・店舗の施工まで和紙の世界を広げつづけています。

今回は、加藤さんの旦那さまの築90年以上の町家をプチリノべーションしての、コラボイベントです。

襖の展示建物は、鰻の寝床の間取りに中庭、そして廊下の奥には小部屋がある典型的な町家。
ちなみに先代はマージャン部屋として利用。サイズぴったりです。
たどり着いたお部屋には和紙を使用した襖を展示しています。
この襖に貼る紙は唐紙(からかみ)といっていろんな柄が施されています。
現代的なものからかっこいい和柄まで。

襖右端に展示されている柄はNHK連続テレビ小説「あさが来た!」のあさのご実家京都の今井家の住まいで使われていたもの。「打ち合わせに行くと玉木宏さんとか近藤正臣さんとか目の前で演技してらしてびっくりしちゃったわー」と今井さん。僕もびっくりぽんです。

ミウラ折り天井から不思議な明かりが
ミウラ折りといって、東大名誉教授で文部科学省宇宙科学研究所の三浦公亮博士が、円筒状に丸めた紙を縦に潰した時にできるシワのパターンなどの自然現象の中から発見した降り方で、最も少ないエネルギーでたたんだり開いたりできる折り方(パンフレットより)を用いた照明器具です。宇宙工学と和紙が出会った作品。

町家屋内違うお部屋では、たくさんの人がお部屋の中を眺めたり、すわってのんびりしたり、展示されている作品を見て回ったり...

お酒お酒??
京都と福井を飲み比べすることができます!

斉藤さん注ぐ京の町家でいっぱいどないどす?

試飲の斉藤さんへえ、おおきに!喜んでいただきます。

お酒を注いでくれる齊藤育子さんは吟酒師(ききざけし)というご職業。
蔵元に代わってハッピを来てその魅力を発信する活動や、お酒のプロデュース、飲食と蔵元のマッチングなどお酒に関するさまざまなプロジェクトに携わっています。おすすめのお酒をお話を聞きながらいただくので盃が進みすぎる。

酒器「お酒をいただくには、酒器も大切な演出の道具なんですよ」と齊藤さん。おかわりをいただいてしまいました。

五感、特に舌をフル動員して体験した町家のインスタレーション。では、失礼します、と外に出ようとすると

茶室茶室!

お茶裏千家の先生にお点前を教わりながら、美味しくいただきました。ほんと気持ちい時間。

ゴリラ写真(来場者)ゴリラボーイ 大塚亮真さんの写真展「ゴリラ展。」

ゴリラボーイ大塚さんは、京都大学農学部の4回生。子供の頃にみた、実在したゴリラ研究者のダイアン・フォッシー博士の生涯を描いた映画「愛は霧のかなたに」に感動してゴリラ大好きに。ゴリラを専門にしている先生がいたので、一生懸命勉強して京都大学に進みました。
2015年11月ゴリラ保全のための地域研究を目的にルワンダ・ウガンダに行って、ゴリラトレッキングに参加した時に撮影した作品を発表したのが今回の「ゴリラ展。」です。

大塚さん語るゴリラは大切な資源
生き生きとした姿を切り取った作品にたっぷり愛情がこもっていることは、ゴリラ歴0年である僕にもすぐにわかりました。
ゴリラにこれだけ近づこうとするとすごく危険なのでは?と尋ねてみると、7メートルくらいまで近づけますとのこと。7メートルというのは、ゴリラが襲ってくるのですぐに逃げられるように、というよりも、人間の病気をゴリラに感染させてはいけないから、というのが理由です。
現在、ウガンダ・ルワンダのゴリラは、森林伐採で生息地を侵されたり内戦や伝染病などにより、絶滅の危機に瀕していて、現在では保全活動のおかげで頭数は少しづつ増えているのものの、まだまだ極めて少ない状況です。各国の観光客の人気の的であるゴリラトレッキングは両国にとって貴重な観光資源でもあり、ゴリラは国をあげて大切にされています。

ゴリラ写真止まらない、ゴリラトーク!
野生のゴリラは1グループ10〜20頭くらいの群れで生活していて、縄張りのようなものはなく、定住はしていません。毎日数キロ移動して、夜には寝る場所を作って休みます。現地にはトラッカーとよばれる、ゴリラを追いかけるプロがいます。トラッカーはゴリラの寝床となるだろう場所を確認し、翌朝早くに山に入り、ゴリラを見つけてガイドに報告します。その報告のあった場所にガイドがお客さんを連れていく、という仕組みでゴリラトレッキングは運営されています。

ゴリラボーイ楽しそうゴリラの胸を叩く動作(ドラミング)は、手をグーにするのではなく、パーが正解なんですよ。と教えてもらいました。

ゴリラボーイ大塚くんゴリラを仕事にしていきたい
この春から大学院に進む大塚さん、出来れば毎年3ヶ月〜1年ほどのフィールドワークにでかけ、ゴリラ保全のための地域研究を本格化する計画。「本当はずーっとゴリラと一緒にいたいんですけど、勉強とか仕事とかしないといけないこともあるので、はやり一年のうちどうしてもこっちに戻ってこないといけない。でも博士号をとり、現地で働くことが出来ればずっとあっちにいることもできるかもしれない」と目がキラキラ。ひとときもゴリラと離れたくないみたいです。すごくゴリラ熱伝わってきます。

京都でまさかゴリラのお話を聞くことになるとは思いませんでしたが、学生さんの街である京都には、いろんな未来がつまってるんだろうな、とゴリラの写真を見て思いました。
ゴリラボーイ大塚さん、これからの活躍がとても楽しみです。

京都の夜そして、Design Week Kyoto ゐゑ 2016の見学第1日目は終了。
ふり幅が広すぎるツアーに頭がクラクラです。

2日目に続く...

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