【京都】地域の文化遺産を残し、資源循環の新たな拠点をつくる!北山舎がクラウドファンディングに挑戦中

京都市街地から北へ車で30分にある北山地域は、北山杉をはじめ京都の歴史や文化、茶室や数寄屋建築など日本の建築文化と深く関わってきました。

しかし、人口減少を迎えた現在、北山も担い手不足や産業の危機に直面し、空き家や使われなくなった林業倉庫も増え、手入れが届かない山も目立つように。

そんな北山で、外部の若者たちが、「私たちが好きな北山らしい風景や暮らしを未来に残したい」という志のもとに設立されたのが、一般社団法人北山舎です。

北山舎の理念とは、北山地域の営みが続いていくことを根底に、北山から「しなやかな往来」と「心地よい循環」を巡らせること。地域内で損失の危機にある資源を保全・活用し、地域と都市の間で様々なひと・もの・ことが心地よく循環していく地域社会を目指しています。

北山舎のメンバーたち

現在は4棟の建物の保全に取り組んでいる北山舎。
いずれも地域の風土や営みに寄り添って生まれたもので、囲炉裏や竈門や井戸水のある家、林業のための作業場、北山丸太で設えられた離れ座敷など、職住一体の暮らしが今も残る、北山にしかない建築と風景があります。

モリスガ・ベース:誰もが立ち寄ることのできる小さなビジターセンター

中川地区の家:景色を一望できる茶室のようなおもてなしの家

山の麺処:村の食堂と宿泊体験施設

北山ホールセンター:共通工房と資源循環の拠点

かつての役割や歴史を尊重しながら、より一層北山らしさが磨かれるような修繕・改修が心がけられていますが、これらの工事には1,000万円以上の費用がかかる見込み。

今回のクラウドファンディングでは、活動の第一歩として、滞在環境を整えるための水回りにかかる費用の一部を募ります。

皆で直し、皆で作る、北山での関わりを開く

かつて家を作ることは「普請(ふしん)」と言われ、皆で助け合い協力しながら直すものであったそう。
北山舎の保全活動も、北山にある文化遺産を自発的に普請していく営繕部のような取り組みです。

保全に取り組む現場はいずれも、建築を学ぶ大学や専門学校の学生らの実習の場として、またDIYに関心のある人たちに向けてできる限りワークショップ形式で行うことで、学びや交流の場の創出を目指します。

北山の文化遺産の保全と活用を通して、現場を様々な人に開き、共になおし、つくり続けていくことで、また新たな人が関わり、それぞれの北山での関わり方が生まれていく状況をつくる。そして、北山での関わりを開くことで、北山の文化や風景を未来へと紡ぎます。

ここにしかない林業と暮らしが一体となった建築と風景を残し、懐かしくも新しい価値を育む地域交流の場へ。

共につくる試みは始まったばかりです。

北山を愛する人々の溢れる思いは、ぜひ下記プロジェクトページからご覧ください!

プロジェクト名称 京都北山の文化遺産を残し、資源循環の新たな拠点を共につくりたい
支援受付期間 2022年3月31日(木)23時まで
WEBサイト https://readyfor.jp/projects/kitayamasha

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