『d design travel』徳島号の制作が進行中。12/19までクラウドファンディングを実施
地域の“ロングライフデザイン”を紹介してきた『d design travel』シリーズで、vol.36「徳島号」の制作が始まりました。それにあわせて、シリーズ10回目となるクラウドファンディングが公開されました。

四国エリア最後の一冊、テーマは「徳島県」
『d design travel』は、各都道府県で長く受け継がれてきた文化や風景、人の営みを「その土地らしさ」として記録してきたガイドブックです。創業以来、D&DEPARTMENT PROJECTが全国で出会ってきたロングライフデザインを丁寧に紹介してきました。
36県目となる今回のテーマは徳島県。
藍染めや大谷焼といった工芸、阿波踊りや人形浄瑠璃などの芸能、すだちや鳴門わかめなどの食文化──。多彩な魅力をもつ地域ですが、編集部はこれまでどおり先入観を持たずに現地へ入り、土地の“いま”を掘り下げる姿勢を大切にしています。
四国エリアでは、これまで香川・愛媛・高知を取材してきました。シリーズ最後の四国として、徳島にどんな“知られざるデザイン”が息づいているのか、編集部も楽しみにしているといいます。
『d design travel』を続けるための挑戦として
2009年の創刊以来、『d design travel』は35冊を刊行しています。
残している地域は、青森、秋田、宮城、新潟、石川、兵庫、和歌山、鳥取、宮崎、長崎、熊本の11県。シリーズ完結へ向けて歩み続けるなかで、クラウドファンディングは制作資金と仲間づくりの両面を担ってきました。
2020年から始まった挑戦は今回で10回目。
これまでに3,866名が支援に参加し、各地の号を刊行する力になってきました。
そして今回も、目標額はこれまでと同じく500万円(All-or-Nothing形式)。目標に届かなければ制作が進められない、真剣な挑戦です。
編集長の神藤秀人さんは、「『d design travel』は旅行ガイドであると同時に、日本に残していくべき“文化誌”でありたい」と語ります。
その土地らしさ=日本らしさを未来へ残すために、47都道府県すべてを記録することを目指しています。

応援・参加できるクラウドファンディング
今回のプロジェクトでは、徳島号の先行予約や、数量限定の先着リターンが用意されています。クラウドファンディングは、制作資金の確保だけでなく、シリーズを支えるコミュニティの形成にもつながってきました。「日本の“つづくをつくる”」仲間とともに歩むための仕組みとして続けています。
2026年春、徳島号の刊行へ
徳島号は、2026年春の刊行を予定しています。
どんな“徳島らしさ”が立ち上がるのか。編集部が出会う風景や人びとが、どんな一冊につながっていくのか。シリーズの歩みを追う読者にとっても、期待が膨らむプロジェクトとなっています。
クラウドファンディングは12/19(金)23:00まで受付中
プロジェクトの詳細はこちら
https://readyfor.jp/projects/d-tokushima
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