【広島】備後から安芸へ。瀬戸内ファクトリービュー2025、広島の新たな舞台へ(11/22~23)

広島の工場や工房をめぐり、職人の技を五感で体験するオープンファクトリーイベント「瀬戸内ファクトリービュー2025」が、11月22日(土)・23日(日)の2日間、広島市の安芸エリアで初開催されます。
2019年に備後エリア(福山市・府中市)から始まったこのプロジェクトは、産地の“今”をひらく試みとして注目を集めてきました。先月の備後開催に続き、今回は都市と自然が隣り合う安芸エリアを舞台に、伝統と革新が交わる多彩な“ものづくりの現場”がひらかれます。

伝統工芸から食文化まで。都市近郊で育まれた6つの工房が参加

今回の安芸エリアでは、広島仏壇や熊野筆といった伝統産業から、世界的なグラスビーズメーカー〈TOHO BEADS〉、地域に愛される食酢メーカー〈センナリ株式会社〉まで、個性豊かな6社が参加。
普段は見ることのできない工場や工房の“裏側”を訪ね、職人と直接言葉を交わしながら、製品が生まれる瞬間に立ち会うことができます。
総合案内所「Factory Gate ―ものづくり案内所―」では、各社の展示や合同ワークショップが行われるほか、一部の企業では地域のお祭りと連動した特別企画も。ものづくりが、暮らしの延長線上にあることを実感できる2日間です。

職人の手仕事を、体験を通じて知る

会期中には、職人から直接教わる多彩なワークショップも開催。
伝統的な素材の扱い方から、工業製品の細やかな仕上げまで、自分の手で“ものづくり”を体感できます。
工場見学では、老舗企業の蔵や作業現場を案内しながら、製品に込められたこだわりや技術の継承について紹介。見て、触れて、香りや音まで感じ取る——まさに五感で出会う体験が広がります。

トークイベント「Factory Talk」で語る、ものづくりと地域の未来

初日の夜には、安芸のまちに根づくものづくりの未来をテーマにしたトークセッション「Factory Talk」を開催。
テーマは「ものづくりは“デルタ”をつくる ― 各社の取り組みを重ねて面にする方法 ―」。
広島が三角州の上に築かれた街であることにちなみ、産業が地域のかたちをどうつくり、どう結びついていくのかを探ります。

登壇するのは、近畿経済産業局 地域経済部 地域連携推進課の津田哲史さん
平岡工業株式会社 代表取締役で「H Junk Factory ものづくりラジオ」パーソナリティの平岡良介さん
そして、備後エリアの参加企業でもある株式会社かこ川商店 代表取締役の水主川嘉範さん
行政・企業・発信者という異なる立場から、それぞれの視点で「地域の引力」をどう育てるかを語り合います。

分野を超えて交わるこの夜は、次なる産業観光や地域連携のヒントとなるはずです。

日時|11月22日(土) 19:00〜20:30
会場|合人社ウェンディひと・まちプラザ 北棟5階 研修室C(広島市中区)
参加費|無料(終了後、交流会あり)

まちの風景に、ものづくりを重ねて

瀬戸内ファクトリービューは、「工場を、海や山と同じように愛される風景に」という思いから始まった取り組みです。
オープンファクトリーをきっかけに、移住や起業が生まれ、地域の“引力”を高めてきました。
今年、安芸エリアに広がる新たな一歩は、都市に寄り添いながら産業を続けてきた企業の姿を通して、“つくるまち”としての広島の新しい表情を見せてくれます。

イベント名称瀬戸内ファクトリービュー2025《安芸エリア》
会期2025年11月22日(土)〜23日(日) 10:00〜17:00
会場広島市内 各社工場・工房
〈総合案内所〉株式会社高山清 本店(広島市中区堀川町2-17)
参加企業TOHO BEADS、センナリ株式会社、株式会社高山清、有限会社栄光工芸、有限会社吉田佛檀金具製作所、株式会社文宏堂
主催瀬戸内ファクトリービュー実行委員会
公式サイトhttps://factory-view.jp
Instagram@factoryview

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