【奈良】天理のまちがひらかれるオープンドアイベント「天理 倉の耕流祭」初開催!(11/7~9)

奈良県天理市で、地域の“扉”をひらく新しいオープンドアイベント「天理 倉の耕流祭(てんり くらのこうりゅうさい)」が、2025年11月7日(金)〜9日(日)の3日間にわたり初開催されます。

“倉”の名が示すように、物流倉庫から工房、宿、果樹園、大学、市役所まで──天理市内の28拠点が一斉に開放。ものづくり・文化・宗教・教育など、天理の多彩な営みを「見学」「体験」「買い物」を通じて味わえる、まちが一体となった祭典です。

【3日間限定】2700坪の倉庫が“工芸のテーマパーク”に

中川政七商店の巨大物流拠点「NKG倉庫」は、全国の工芸品を出荷する延床2700坪の倉庫。
普段は関係者以外立ち入れない空間を、ツアー形式で見学することができます。フォークリフトが行き交う迫力ある現場を間近に見られるほか、ふきん包装体験や段ボール資材を使った工作など、倉庫ならではのワークショップも開催。限定アイテムやアウトレット品が並ぶマーケット、奈良の食やクラフトが集まるマルシェも見どころです。

古墳のふもとの宿や名建築もひらく

日本最古の道「山の辺の道」沿いに建つ宿「cofunia(コフニア)」は、古墳の形を模したお風呂や、地元の左官・陶芸家による空間づくりが話題の宿。通常は宿泊者限定の客室や母屋を、この期間に特別公開します。期間中はトークイベントや勾玉づくり、ハーブ蒸留体験など、日替わりでテーマの異なるプログラムを実施。古代・自然・工芸をつなぐ時間が流れます。

古墳のふもとに泊まる宿「cofunia(コフニア)」

また、1930年竣工の「天理大学附属天理図書館」は、ネオ・ゴシック様式の外観をもつ名建築。国の登録有形文化財にも指定されており、今回は学芸員の案内で館内をめぐる特別ツアーを開催します。普段は立ち入れない市長室や議場を公開する「天理市役所」の企画も注目です。

「天理市役所」。市長室では実際の椅子に座って記念撮影も可能。

火と藍が生きる工房、受け継がれる食と農

古代の神々に捧げる刀を鍛える「布都正崇鍛刀場(ふつまさたかたんとうじょう)」では、鋼を打つ音が響く鍛刀場を見学できるほか、併設の藍染工房「rukki(ルッキ)」で天然灰汁発酵建てによる藍染め体験を実施。神具づくりの老舗「酒谷神具店」や、彩色師・中川次郎による工房「八平(はちへい)」など、伝統技術の現場もひらかれます。

「布都正崇鍛刀場」
彩色師・中川次郎による工房「八平」

さらに、江戸末期創業の老舗「柿の葉ずし 平宗」では、製造工場の特別見学と、手づくり体験を実施。1000年続く「松田果樹園+」では柿の収穫・渋抜き・試食を通して、天理発祥の品種「刀根早生(とねわせ)」の物語に触れられます。地域の風土に根ざした“手仕事と食文化”を体験できる貴重な機会です。

老舗「柿の葉ずし 平宗」

特別トークと無料巡回バスも

初日には、天理大学でトークイベント「倉をひらく、まちを耕す」を開催。methodの山田遊氏、cofuniaの前田知里氏、テラ・ルネッサンスの鬼丸昌也氏らが登壇し、まちづくりや文化継承を語ります。8日・9日には市内を巡る無料巡回バスも運行。北部と南部の2ルートで、各拠点を気軽にめぐることができます。

詳細や最新情報は、公式サイトやSNSをご確認のうえお出かけください。

イベント名称天理 倉の耕流祭(てんり くらのこうりゅうさい)
開催日2025年11月7日(金)〜9日(日)
会場奈良県天理市内各所 ※出展者一覧 https://open-anyware.com/works
主催天理 倉の耕流祭 実行委員会
公式サイトhttps://open-anyware.com
Instagram@open_anyware
X(旧Twitter)@open_anyware

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