【静岡】徳川時代から続く“ものづくりのまち”静岡市で「ファクハク 静岡工場博覧会」開催(10/17~19)

江戸時代、徳川家康公の駿府城築城をきっかけに、全国から優れた職人が集められた静岡市。以来、金属加工や茶製造、木工、プラスチック成形など多彩な産業が根づき、“ものづくりのまち”として発展してきました。
そんな静岡の工場を一斉に開放するオープンファクトリーイベント「ファクハク 静岡工場博覧会」が、2025年10月17日(金)〜19日(日)の3日間にわたり市内全域で開催されます。
工場をひらく、出会いの場として
2023年の初開催から3年目を迎える「ファクハク」は、普段は見られない工場の内部を見学したり、職人と交流したりできる産業観光イベントです。
第3回となる2025年は29社が参加。鉄鋼、木工、樹脂、茶、鋳物など、静岡を支える多様な業種が一堂に集います。
見学だけでなく、刀鍛冶体験や溶接体験などのワークショップを通じて、実際に“つくる”ことを体感できるのが魅力。さらに、各工場や会場では「工場直販マルシェ」も開催され、瓦のアクセサリーや鋳物の食器など、ものづくり現場から生まれた製品を直接購入できます。








特別企画「刀鍛冶職人の魂を探る旅」
2025年の注目プログラムは、駿府に集められた刀鍛冶の伝統を現代に受け継ぐ町工場をめぐる特別ツアー「刀鍛冶職人の魂を探る旅」。
鋳物工房「栗田産業」、刀鍛冶体験ができる「東名鍛工」、金属加工の「山崎製作所」を訪ね、現代の職人技に触れながら、日本の“つくる精神”を体感します。
(1名6,800円/ペア割12,800円・要予約・10月6日締切)

初参加の工場も続々
今年は初参加となる工場も登場。
たとえば、豊樹脂工業では冷蔵庫やエアコン部品などを製造するプラスチック射出成形の現場を公開。
前六商店では香ばしい「ほうじ茶」づくりを体感できる焙煎体験や、アイ・テックでは鉄骨や床材など建築資材の加工を見学・体験。岳南木工商会では天然木を用いた木製文具やディスプレイ品の製造工程を見ることができます。
“職人のまち”のルーツを歩く
静岡の産業は、今川義元・徳川家康の時代から脈々と続く職人文化に支えられてきました。
駿府城や久能山東照宮の造営を担った職人たちがこの地に根を下ろし、鉄工、鋳物、木工、製茶、紙、漆、瓦などの多彩な業が発展。その精神は現代の町工場にも受け継がれ、技術と創造が息づく“ものづくりのデパート”とも称されています。
イベント名称 | ファクハク 静岡工場博覧会 2025 |
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開催日 | 2025年10月17日(金)〜19日(日) |
開催地 | 静岡市内全域(29工場) |
内容 | 工場見学/ワークショップ/工場直販マルシェ/特別ツアーなど |
公式サイト | https://fakuhaku.com/ |
※工場ごとに実施日・時間・体験内容が異なります。詳細は公式サイトをご確認ください
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