【広島】工場の“裏側”をひらく4日間「瀬戸内ファクトリービュー2025」備後エリアで開催

普段は入れない製造現場を特別公開。五感で感じるものづくり体験へ

瀬戸内ファクトリービュー（SFV）は、広島の工場を海や山と同じように愛着を持てる風景としてとらえ、ものづくりの魅力を一年を通して伝えていく取り組みです。2019年に始まったオープンファクトリーイベントには約2,000人が訪れ、移住や起業につながるなど大きな広がりを見せました。その後もオンライン見学や産地間交流を重ね、工場を地域の資源として“ひらき”続けています。

今年のテーマは「工場を“見せる”以上の場所にする」。体験や交流、観光と結びついた新しい試みの第一弾として、2025年10月2日（木）〜5日（日）、福山市・府中市を中心に「瀬戸内ファクトリービュー2025《備後エリア》」が開催されます。

工場をひらき、五感で味わうものづくり

今年は備後エリアから、木工・繊維・金属・味噌など20社以上が参加。そのうち5社は100年以上の歴史を持つ企業で、地域の産業の粘り強さを物語ります。迫力ある機械の音や素材の香り、職人の技を間近で感じられる工場見学は必見です！

さらに、職人と一緒にオリジナル作品をつくるワークショップや、産業の奥深さに触れる講座も実施。各社の製品展示では、技術と情熱が詰まった逸品を実際に手に取って楽しめます。

夜は「Factory Talk」で未来を語る

連日開催されるトークセッション「Factory Talk」では、地域や分野を越えたゲストが登壇し、ものづくりを軸に交流や議論を繰り広げます。

• オープニングトークセッション
  「オープンファクトリーが変える瀬戸内のものづくりの景色」
  日時：10月2日（木）18:00〜19:30
  場所：iti SETOUCHI フードヴィレッジ
  登壇者：
  　・太田 泰造 氏（FactorISM 実行委員長）
  　・田中 英城 氏（CRASSO 事務局長）
  　・酒井 裕次 氏（造船鉄工祭プロデューサー）
  　・立石 克昭 氏（瀬戸内ファクトリービュー実行委員長）

• Factory Talk + HYPP Café in 府中市
  「クラフトツーリズムの足音に耳を澄ます」
  日時：10月3日（金）18:15〜21:30
  場所：バルカカフェ（スピングルカンパニー併設）
  内容：観光プロダクト開発に関心のある事業者が集い、専門家から学ぶ交流イベント。工場見学とスニーカーのレザーを使ったワークショップも特別に実施。

• スペシャルトークセッション
  「デザインはものづくりを越境させる」
  日時：10月4日（土）18:00〜19:45（終了後懇親会あり）
  場所：iti SETOUCHI
  登壇者：
  　・齋藤 精一 氏（パノラマティクス主宰／クリエイティブディレクター）
  　・松尾 泰貴 氏（株式会社友安製作所 取締役／FactorISM 統括プロデューサー）
  　・長友 浩之 氏（TEMPO, アートディレクター／デザイナー）

• クロージングトークセッション
  「工場をひらいて広がる 地域と共創の可能性」
  日時：10月5日（日）18:00〜
  場所：地域共創拠点 areal wakka
  登壇者：
  　・澤田 哲也 氏（ミテモ株式会社 代表取締役）
  　・水主川 嘉範 氏（株式会社かこ川商店 代表取締役）

◆イベント情報・詳細はこちら　https://factory-view.jp/event/bingo

海と山に囲まれた産地をめぐる旅

工場は、地域の風景や文化と深く結びついています。会場案内所は府中市「道の駅びんご府中」と福山市「areal wakka」に設置され、訪問者はものづくり現場を巡りながら、備後の歴史や自然を体感することができます。

工場を“ひらく”ことで生まれる新しい交流と学び。
海と山に囲まれた備後の産地で、ものづくりの未来を感じてみませんか。