【東京】地域に根ざしたデザイン活動を紹介する展覧会「山水郷のデザイン5 – コモンの再生」開催中(10月4日まで)

東京・丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiでは、9月4日から10月4日まで、企画展「山水郷のデザイン5 - コモンの再生」が開かれています。
「山水郷」とは、人と自然、人と人とが豊かな関係を結びながら暮らしと仕事を営む地域を指す造語。日本各地の山水郷で、その土地に根付いて生活しながら“コモン=共有の資源や知恵”を見出し、新たな価値へと広げていくデザイナーたちの姿に光を当てています。

このシリーズは、日本デザイン振興会が2020年に始めたオンラインプログラム「山水郷チャンネル」がきっかけで、これまでに100名以上のデザイナーの取り組みを紹介してきました。2021年からは展覧会として発展し、今回で5回目を迎えます。

展示1:「異なる生活文化が重なる場所」 | わくせい / 阿部航太

高知県土佐市で、外国人技能実習生と地域の人々が共に過ごす拠点として生まれた「わくせい」。カフェや東南アジアマーケット、プリントスタジオなどが同居する建物は、言葉を交わさずとも異なる文化や営みを横目で見合いながら過ごす場所に。重なり合う視点から新しい地域文化の可能性を探っています。

https://wakusei-tosa.com

展示2:「共同売店がある暮らし」 | 愛と希望の共同売店プロジェクト/小林未歩・山田沙紀

沖縄に根付く相互扶助の知恵「共同売店」を守り、必要なところへ届ける活動。人口減少や高齢化といった課題に直面する今だからこそ、身近な人と支え合い生きる暮らしにヒントがあるのではないか。沖縄の小さな地域で続いてきた、愛と希望に満ちた共同売店の姿を知っていただき、これからの社会のあり方を考えるきっかけを提示します。

https://kobayashitoyamada.wixsite.com/kobayama

展示3:「山を買ったデザイナー」 | MUJUN/小林新也

島根県温泉津町で山林を購入し、木を自給しながら製材木工所を建設した小林新也。刃物職人の後継者育成や「誰もが職人を目指せる村=MUJUN Planet」の構想など、地域資源を起点にものづくりの未来を切り拓いています。近年は里山や空き家をテーマに国内外の職人と作品を制作し、国際的なアート市場にも展開。人と自然、産業の新しい関係を編み直しています。

https://www.mujun.co.jp

3組の実践に共通するのは、地域の中に眠るコモンを再び呼び覚まし、未来につなぐ姿勢。丸の内にいながら、各地の暮らしの知恵と新しいデザインの息吹に出会える展覧会です。

あわせて、会期中にはギャラリーツアーも開催されます。展覧会ディレクターや出展者本人から直接話を聞ける貴重な機会。参加は無料で、途中参加・退出も可能です。

GOOD DESIGN Marunouchi企画展
「山水郷のデザイン5 - コモンの再生」ギャラリーツアー

  • 日時:①9月22日(月)19:00-20:00
       ②9月23日(火・祝)13:30-14:30
  • 会場:GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F)
  • 講師:9/22 藤崎圭一郎(本展ディレクター)、山田沙紀(愛と希望の共同売店プロジェクト)
       9/23 井上岳一(本展ディレクター)、山田沙紀(愛と希望の共同売店プロジェクト)

名称山水郷のデザイン5 - コモンの再生
会期2025年9月4日(木)~10月4日(土) 11:00-20:00 ※会期中無休
会場GOOD DESIGN Marunouchi(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F)
入場料無料
主催公益財団法人日本デザイン振興会
詳細https://www.jidp.or.jp/ja/2025/08/19/sansuigo5

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