【三重】産地の“土”から未来を考える ― 「土談(つちだん)vol.4 萬古」9月20日開催

三重県四日市市と菰野町を舞台に、土の価値を見つめ直すイベント「土談(つちだん)vol.4 萬古」が、2025年9月20日(土)に開催されます。テーマは、萬古焼を中心に東海地域のやきもの産地が共有する“土”の未来。窯元やメーカーが集まり、産地連携を掲げる「東海湖産地構想」の一環として実施されます。

東海湖から生まれたやきもの文化

約500万年前、この地域には現在の琵琶湖の6倍の規模を誇る「東海湖」が存在していました。湖底に堆積した良質な粘土は、萬古焼や美濃焼、瀬戸焼、常滑焼といった産地を育んできました。しかし近年は、原料粘土の減少や職人の高齢化、サプライチェーンの分断など、窯業は大きな転換期を迎えています。

そうした課題に向き合う動きとして立ち上がったのが「東海湖産地構想」です。萬古焼の地・菰野町で活動する山口陶器もその旗揚げメンバーの一員。自社施設「かもしかビレッジ」での展示や製陶工場でのトークイベント、土をデザインする「クレイビュッフェ」ワークショップなどを通じ、参加者に萬古焼の“いま”を体感してもらいます。

当日は、日本有数の土鍋メーカー・銀峯陶器の見学や萬古焼窯元による展示、土をテーマに語り合うトークセッション、さらに懇親会まで、多彩なプログラムが予定されています。土を軸に100年先のものづくりを考える一日。東海地域の産地が手を取り合い、未来を描く試みが始まっています。

土から未来をつなぐ一日

東海地域のやきもの産地を横断し、土を軸に100年先のものづくりを考える「土談」。その第4回目となる今回は、萬古焼を通じて“土の力”を再発見する特別な一日になりそうです。

プログラム概要

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