万博建築にみる時代のまなざし──「日本の万国博覧会1970-2005 第2部 EXPO’75以降」、国立近現代建築資料館で開催(2025年6月14日~8月31日)


東京・文京区の文化庁国立近現代建築資料館では、2025年6月14日(土)から8月31日(日)まで、展覧会「日本の万国博覧会 1970-2005 第2部 EXPO'75以降 ひと・自然・環境へ」が開催されます。本展では、1970年の大阪万博(EXPO'70)から2005年の愛・地球博(EXPO 2005)まで、日本で開催された5つの万国博覧会の中でも、特に1975年以降の後半期に注目。文化庁国立近現代建築資料館が所蔵する図面や企画資料を通して、会場計画や施設デザインの変化をたどります。

人・自然・環境へ──テーマの変遷と建築の進化

村田豊|沖縄国際海洋博覧会 芙蓉グループパビリオン 計画案 断面図|1974年
建築・都市ワークショップ旧蔵 国際花と緑の博覧会 関連資料
高橋てい一+第一工房|愛・地球博 瀬戸会場愛知県館 構造概要図|2003年

万国博覧会は、各国の優れた物品を集めて展示する展覧会として19世紀に始まりました。時代とともにその役割は変化し、現在では、展示・イベント・アミューズメントを含む多様な内容を内包するようになっています。

万博の建築もまた、その時代ごとの技術や思想を色濃く反映しています。展示品の“器”として設計される万博建築は、しばしば近代建築の最前線に立ち、歴史に残る挑戦的な設計が試みられてきました。

エッフェル塔のように象徴的な構造物を生んできた万博建築は、短期間で解体される“仮設性”ゆえに、実験的で自由な設計が可能でした。日本の万博でも同様に、会場の設計から時代ごとの価値観の変化を読み解くことができるでしょう。

本展では、技術の進歩を前面に押し出したEXPO'70から、人間の居住環境や自然との共生、さらには地球環境への配慮へと、テーマがどのように移り変わっていったか。その過程が丁寧に紐解かれます。

展覧会名日本の万国博覧会1970-2005 第2部 EXPO'75以降 ひと・自然・環境へ
会期 2025年6月14日(土)~8月31日(日)10:00-16:30
休館日:毎週月曜日 但し、祝日の月曜日は開館し翌平日休館
(7月21日、8月11日開館、7月22日、8月12日休館)
会場文化庁国立近現代建築資料館
〒113-8553 東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内
入館方法●展覧会のみ観覧の場合(平日のみ)
湯島地方合同庁舎正門より入館。無料。都立旧岩崎邸には入場できません

●旧岩崎邸庭園と同時観覧の場合(土日祝、及び平日)
都立岩崎邸庭園より入館。有料。旧岩崎邸庭園入園料(一般400円ほか)が必要
主催文化庁
企画・協力[企画] 文化庁国立近現代建築資料館
[協力] 公益財団法人 東京都公園協会
WEBサイトhttps://nama.bunka.go.jp/

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