【愛知】老舗缶メーカー・側島製罐、工場の音を“ビートに変えた”テックトラックを発表

愛知の老舗缶メーカー・側島製罐(そばじませいかん)が、町工場の音を音楽に変えるレーベル「INDUSTRIAL JP」とタッグを組み、製造現場の音を素材としたテックトラック「SOBAJIMA CAN」を発表。2025年5月9日、YouTubeにて音楽×映像コンテンツが公開されました。
舞台は老舗の製缶工場
一枚の巨大な鉄の板が裁断される。ラインを静かに流れ、徐々に缶へと組み立てられていく。スリッターで切断される音。プレス機で抜かれる音。かしめという手法で接合される音。シーマーで巻き締めされる音。ビートに絡みつつ響く金属音──老舗の工場に響くさまざまな“缶の音”を、音のマジシャン・Guchon氏が丁寧に加工し、独自のファンキーなテックトラックが完成しました。


普段はなかなか目にすることのない製造工程や、熟練の職人たちの動きが、音楽と映像によって鮮やかに描かれているこの作品は、ものづくりの現場の魅力や誇りを伝える新たな試みでもあります。
かつて、ピーク時には製造業が日本の就業者数の27.6%を占めていた時代から大きく変化し、現在では15.6%に減少。特に中小企業では、担い手不足やイメージのギャップが課題となっています。側島製罐もそのような状況の中で、ドローンによる工場見学、日経ニューオフィス賞受賞の職場改革、自己申告型報酬制度など、先進的な取り組みを重ねています。
代表取締役の石川貴也さんは「缶を作るだけではなく、あらゆることの可能性を広げていくのが我々の使命。自分たちの技術や文化を活かして、世の中を少しでもワクワクさせたい」と語ります。そして、今回の音楽映像作品は、まさにその志の延長線上にあるといえます。
町工場の高い技術と、その現場にある独自の美しさ。今回の作品は、そうした日本のものづくりの真価を、新たな視点から伝える試みです。
▶YouTubeで公開中
側島製罐 × Guchon「SOBAJIMA CAN」
▶INDUSTRIAL JPとは
工場音を素材に楽曲を制作する町工場レーベル。グッドデザイン賞金賞・文化庁メディア芸術祭優秀賞など受賞多数。
公式サイトはこちら
会社名 | 側島製罐株式会社 |
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所在地 | 愛知県海部郡大治町西条字附田89 |
事業内容 | 一般缶の製造販売・プレス加工 |
WEBサイト | https://sobajima.jp/ |
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