【大阪】火災被害で全焼、祖父から引き継いだ爪楊枝工場の復活を目指すクラウドファンディングが実施されています!

大阪のとある会社が行なっているクラウドファンディングに、目標を大きく超える支援が集まっています。

クラウドファンディングに挑戦しているのは、大阪府河内長野市で国産爪楊枝・国産黒文字楊枝の製造をしている菊水産業株式会社。創業61年を迎え、4代目後継として末延秋恵さんが代表取締役に就任したのもつかの間、それからわずか1ヶ月で会社事務所と作業場と倉庫がもらい火により全焼してしまいました。初代から受け継いできた大切な会社のほとんどを失いながらも、末延さんの気力をつないだのは、なんとか焼け残った爪楊枝工場。

工場復活を目指して立ち上がったクラウドファンディングは目標の3倍以上の支援が集まっています。

【プロジェクトページ】https://camp-fire.jp/projects/view/512791

国産黒文字楊枝と菊水産業

大阪府河内長野市の地場産業である爪楊枝生産。その取り扱いは日本一と言われており、かつては国内シェアの95%を占めていました。

特に和菓子を食べる際に使用される黒文字楊枝の製造は、農業の副業としてその内職が広く普及するなど、河内長野を代表する地場産業でした。

しかし、安価な海外製の流入により、現在では国産のクロモジ原木を使用して国内で加工された黒文字楊枝(9㎝の黒文字菓子楊枝)は市場では見なくなりました。黒文字楊枝は和菓子でのおもてなしの席や、茶道には欠かせない伝統ある楊枝なのにもかかわらず、流通しているもので日本産がほとんどないのが現状です。

ちなみに、一般的な国産白樺楊枝も国産で製造しているところは全国で2社、地場産業で製造しているところは菊水産業1社のみとなっています。

菊水産業株式会社設立者で職人であった末延さんの祖父 場工耕司(バクコウジ)さんは、昭和40年頃に日本で始めて黒文字楊枝の半自動化製造に成功させ、その後も国産の黒文字楊枝の継承を願いながら亡くなりました。

そんな祖父の思いを身に沁みるほどわかっていた末延さんは、国産原木の流通を復活させるところから着手。

現在菊水産業で製造している黒文字楊枝は伐採、製造、包装を一貫して国内の自社工場で行っている正真正銘のジャパンメイド。近年では京都やフランスなどからオーダーを受けることも多くなってきたといいます。

残った工場から、祖父の想いを未来へつなぎたい

そんな中、菊水産業を襲った不測の事態。

唯一の救いは、祖父の代から受け継いだ工場がなんとか焼け残ったことでした。

もしもこの機械たちが燃えてしまっていたら、廃業を決意していたという末延さん。

残ったこの工場と共に、もう一度国産の爪楊枝を生産したい。

これが河内長野の地場産業だと胸を張って言える職業にしたい。

そして、大好きな祖父の想いをつなぐため、クラウドファンディングを通じてこの困難を乗り越えようとしています。

菊水産業と末延さんの再スタートの思いはすでに多くの人に届き、1000万円近い支援が集まっています。

支援受付は12月15日23時59分まで。

ぜひプロジェクトページから、末延さんの想いにふれてみてください。

プロジェクト名称 火災被害で全焼、祖父から引き継いだ大切な爪楊枝工場を復活させたい!
支援受付期間 2021年12月15日(水)まで
プロジェクトページ https://camp-fire.jp/projects/view/512791

関連するキーワード

最新ニュース

最新訪問ブログ

カテゴリーから探す

ニュース一覧へもどる