国内外で高評価、磨きぬかれた技が活きる鉈 日野浦刃物工房

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鋼付けから鍛造、研ぎに至る仕上げまで全工程を丹念に
職人技で作り上げるこだわりぬいた越後鍛冶。
三代目司さんの気品漂う美しいオリジナルブランド「越後司」は、
世界から視察者がくるほどのクオリティ。
そして、二代目、三代目の元で鍛えられた味方屋四代目の睦さん。
次世代を担う若き鍛冶職人として活躍しています。

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真の鉄の色を見極める、鍛冶屋の工房は暗く熱い
少しでも光が入ると明るさに惑わされ鉄の色が分からなくなってしまうため、
夏は40度にもなる暗い工房で作業が続きます。
暗闇の中、1.050度の炎を見続ける鍛冶職人は早く目が悪くなってしまいます。
そのため、職人としての感覚をいち早く鍛えることで視力分を補っているのだそう。

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始まりは四角い鉄の固まり
鉄の固まりを炉に入れ、柔鉄にしハンマーで叩き伸ばし成形します。
藁で汚れを落とし加熱。
そして、鉄に鋼接材、鋼をのせて1,050度まで加熱し、
鉄の色を見極め叩いて叩いて鍛え上げて鋼付けしていきます。
鉄に鋼を付けた物をスプリングハンマーで伸ばし成形し火造りは終了。

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刃物は最後にやっと最初の叩き残しがわかる
刃物は研いで仕上げてみないと叩き残しがあったのかがわからない。
叩き残しがあるかどうかは、焼きをいれ刃を研いでみて気付くのだそう。
だからこそ、一丁一丁に込めた思いは計り知れないものです。

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創業1905年以来、鋼付けから完成品までを一丁一丁丹念に作り上げている日野浦工房四代目の睦さん。睦さんは、鍛冶屋の道具は全て自分で作ったものや貰い引き継いだものを修理して使用しているそうです。

【詳細情報】

日野浦刃物工房/HINOURA HAMONO

電話番号:0256-38-0051
E-mail:hinoura-hamono@beach.ocn.ne.jp
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住所:新潟県三条市塚野目1丁目9-15
交通:JR東三条駅から車で約8分、徒歩約13分
MAP:http://bit.ly/1vTPk5k
URL:http://www.ginzado.ne.jp/~avec/hinoura/

(text:坂田、photo:坂田)

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