Sponsored by 日本生活協同組合連合会

タダものではない「ただの炭酸水」の製造現場を見学。 ふくれん

ラブコープでハイチーズ今日は全国のコープ・生協の代表が集う「ラブコープ商品交流会」というイベントにお供させていただいております。

のどかな田園風景見学先は株式会社ふくれん甘木工場。福岡県朝倉市にあります。
田園が広がって空が高い、のどかな風景!
ふくれんは1954年(昭和29年)設立の福岡園芸組合連合会が前身。福岡園芸組合連合会では、県内の園芸産品の生産指導・販売加工を中心に事業を拡大し、農協の再編などを経て、2001年(平成13年)JA全農の子会社として「ふくれん」が発足。福岡県の「ふく」と連合会の「れん」で「ふくれん」です。

見学する製品今日、見学させてもらう製品はコレ!炭酸水です。
「CO・OPただの炭酸水」は、19年前(1997年)から製造が開始。当時の炭酸水の市場は、焼酎などを割るためのあくまで割り材。海外産のビン入りのものが中心で、硬水(日本はだいたい軟水)のものしかありませんでした。わずかにあった国内産の「ガス入りの水」も、そのまま飲むにはあまりおいしくなく、ミネラルなどを添加せず、シンプルに「水」と「二酸化炭素」だけのそのまま飲んで美味しい炭酸水を作れないか?と日本生協連の担当者とふくれんの開発者があたまをひねって生み出した製品。
「ただの炭酸水」ってなんだ?すぐにでも突っ込みたい気持ちは抑えつつ…

バスそれでは、みんなでレッツゴー!

勉強会風景到着しましたっ!
工場のみなさんから、製品のことや品質管理のことを説明してもらいます。ふくれんは、「ただの炭酸水」だけではなく、黒酢ドリンクや果汁飲料などさまざまなコープ商品を製造。工場のみなさんもとても丁寧に説明してくれます。

勉強会風景2さすが、コープさんの勉強会。最初はちょっと遠慮気味でも、あったまってくるにつれバンバン質問がでます!冬真っ最中の見学でしたが、寒さを忘れるほどの熱気。

ストレート果汁座学だけではなく、ストレート果汁と濃縮還元果汁の飲み比べをして、味の違いを体験したり、

1Q2A7123_濃縮果汁の実演ストレート果汁を搾汁する機械を使った説明など、サービス精神たっぷりの趣向を凝らした実演もありました。

着替えて衛生服に着替えてていよいよ製造現場へ。

井戸ただの炭酸水の水源はこちら。炭酸水は工場の敷地の中にある「深井戸水」という地下200mの深さの水源から取水します。岩盤があって雨水がたまるところの下にあるのが「深井戸水」。
水の美味しさをそのまま味わってもらうために、原料は水と炭酸ガスだけにシンプルに絞って、開発時には「湧水」「水道水」「深井戸水」の三つを飲み比べを行い、その結果、最もクセがなく美味しかった甘木の深井戸水に決定。

タンク取水した水はこのタンクに貯められます。
この後、殺菌のため、活性炭のメッシュを3回通ってろ過されます。

炭酸ガスタンク炭酸ガスの入ったタンク。この中身のガスを深井戸水に加えていきます。

カーボネーターこちらが、水に炭酸を溶け込ませていく「カーボネーション」を行うマシン。炭酸飲料は高圧で炭酸ガスを溶解させるのですが、温度が低いほど、炭酸ガスが液体に吸収されやすくなるので、液体を10度以下に冷却して圧力を加えて押し込んでいきます。

他のジュースだと味とか色とか検査すると思うんですけど、炭酸ジュースの場合はどうなんですか?
と質問すると検査スペースにつれて行ってくれました。

検査室もちろん、ちゃんと検査します。
主にガス圧と味覚(官能検査)です。

検査検査機器検査員の方が、ラインから定期的に抜き取ってきたサンプルに穴を開けて、機器にセットします。

検査そして、振りまくって数値を見ていきます。
この検査は製品のガス圧が仕様通りになっているかを確かめるため。ただの炭酸水の場合は水以外に炭酸ガスしか入っておらず、お口に入れた時のシュワシュワ感(ただの炭酸水の場合は刺激が強めの「強炭酸」といいます)は、味の決め手になるのでそれを確かめる上でも大切な検査です。

官能検査次に実際に口に含んでの官能検査。1時間ごとにサンプリングし、現品を2缶抜き取って、その内の1缶を開けて飲み検査します(残りの1缶は保管用)。検査員は原水(炭酸ガスが入る前の井戸水)と比較し、「風味に問題ないか?着香(ちゃっこう)していないか?」をチェックします。着香とは、同じ製造ラインで異なる飲料を生産した時に、その残りの香りがついていないか、ということ。無香無味の「ただの炭酸水」。「ただの」であることを保つためにはなかなか大変です。

積まれる缶こちらはまだ中身の入っていない缶のタワー。

空の缶アップこの缶たちは中身を入れる前に、中をリンサーという機械で洗浄され、

充填機充填されます。目にも留まらぬスピードで回っています。ぐるぐる回りながら中身が入っていきます。

ラインどんどんできあがるどんどん出来あがっていきます。一日の生産量はおよそ99万本。

ライン2ライン3ラインの拡大中身が入った後は、ウェイトや賞味期限の印字のチェック。さらにただの炭酸水などの炭酸飲料の場合は、その密封性を確かめるために、サイドに貼ったゴムをきちんと弾いていくかを確かめています。炭酸飲料は密閉されていれば、ガスの圧力で中から押され膨らんでいるはずなので、
その膨らみをゴムが検知しオッケーとなる仕組みです。密封が不足、もしくは穴が空いている不良品はガスが抜けて膨らんでいないので、サイドのゴムに触れないので、NGと判定されハジかれてしまいます。

ライン俯瞰ただの炭酸水が続々と運ばれていきます。

ケースが口を開けて待機ケースが口を開けて待機。

缶が入っていく缶が入っていきます。

出来上がり「ただの炭酸水」出来上がり!

ただの炭酸水の製造風景の動画もどうぞ!

鹿児島の黒酢ドリンクおとなりでは、紙容器のラインで「CO・OP鹿児島の黒酢ドリンク」を製造中。
紙容器ドリンクの場合は、原料を調合、殺菌・冷却後は、缶のように出来上がった容器に中身をいれていくのではなく、なんと中身をいれながら包装容器も作っていきます。

紙容器の説明こういった容器のロールに、中身の液体を充填しながら、口を止め&切り、製袋。しかも賞味期限の印字やストロー付けも一息でやってしまいます。

黒酢ライン黒酢ラインどんどん出来上がり、

検査印字や重量を検査され、

箱詰め箱詰めされた後、

出荷されていきます出荷されます。

外箱外箱にも、製造日はもちろん、ラインや製造ナンバーを印字。何かあった時には、

控え控えの台帳でトレースできる体制になっています。
この番号によって、もしも商品事故が発生した場合には、拡散性がある不良かを確認してから、前後に遡っていくことができます。例えば容器傷の場合は、傷の種類と原因を見極めて、ラインのどの箇所で発生した傷かを見つけて、影響範囲を確認。基本的にその前後に製造された製品含め、廃棄処分にすることになります。最悪の場合は、絶対安全なところが大切なので、今日作ったもの全部廃棄もありうる、とのこと。

勉強会その後、再び勉強会。
製造現場を見た後は、キャップ付きの紙容器の製品を生産するためには設備投資が必要なのか?や、現在は契約栽培で産地がわかっているが、災害などが発生した場合に産地は替えるのか?その場合の残留農薬の検査はどうするのか?紙容器のリサイクルはどうしているのか?障がい者雇用はどれくらい推進しているのか?といったさらに深い質問が参加者から出ていました。

ただの炭酸水ではない「ただの炭酸水」
原料は水、炭酸ガス、以上。シンプルな飲料ゆえに、商品企画担当者もふくれんも、発売前はドキドキでしたが「シンプルに飲んでもらいたい」という開発サイドの目論見通り、「そのままでもすっきりとても美味しい」と組合員のみなさんに受け入れられ、ふたを開けるとお店ではは棚を1段とってしまうくらいの商品に成長。

はいチーズ「ただの炭酸水」、通称「ただ炭」は多くの組合員に愛され、今では、割り材としてだけではなく、かき氷蜜を入れたオリジナルドリンクや、デザート作りに使う、天ぷらを調理する時に粉をふっくらさせるベーキングパウダー代わりに使える!というように組合員さんたちみずからがいろんなアレンジや工夫を凝らした使われ方が広がり、「組合員と一緒に商品を作っていく」というコープ・生協の思いが具体的な形であらわれたお手本になりました。
「ただの炭酸水」には、実は水と炭酸だけではなく、作り手・利用者の思いがしっかりつまったただものではない炭酸水ということがわかった今日の工場見学でした。

ふくれんのみなさん、今日は有難うございました!

【詳細情報】

日本生活協同組合連合会

生協の組合員さんとふくれんさんとの勉強会の様子はこちら(コープ商品サイト)

ふくれん 甘木工場

住所: 福岡県朝倉市柿原223番地
URL: http://www.fukuren.co.jp/

(text:西村、photo:市岡 ※一部写真はふくれんさん提供)

関連するキーワード

関連記事

最新訪問ブログ

訪問ブログ一覧へもどる